2009年6月7日日曜日

誇りと復讐


久々にジェフリー・アーチャー氏の新刊が出ました。
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アーチャー氏の作品で最初に読んだのは『ケインとアベル』。当時高校生であった私は活字の虫でしたが、海外の小説には手を出しておりませんでした。(カタカナ多いし、人の名前が覚えられない。。。)
何が引き金になったか記憶しておりませんが、書店で平積みになっていたこの本を購入いたしました。
読み始めるとぐいぐいと物語に引き込まれ一気に読んでしまいました。海外版大河ドラマ。
それ以来のアーチャー氏の大ファンです。
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でさっそく『誇りと復讐』を読み始めました。
まだ途中ですが、相変わらずぐいぐいと引き込まれます。
アーチャー氏の経歴はそれ自体がドラマ。
イギリスで議員となるが、詐欺に遭い財産を失う。その経験をもとに小説『百万ドルを取り返せ!』を執筆し大ヒット。
その後もヒット作を次々と発表するものの、偽証罪で投獄。
またまたその経験をもとに『獄中記』『プリズン・ストーリーズ』を発表。
いやはや、いろいろな意味ですごいです。。。
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昨日特急の中で『誇りと復讐』を読み、キリがいいところで新聞に鞍替えしたところ、アーチャー氏の小説の翻訳者である永井淳氏の訃報が掲載されており、ショックを受けました。
アーチャー氏の小説の面白いところは、原作が面白いことはもとより、翻訳家の力によってその面白さを殺さずより読みやすい形に仕上げてあったことだと思います。
永井氏はアーチャー氏の翻訳の他、スティーブン・キング氏、アーサー・ヘイリー氏の翻訳も手がけ、どの小説もとても面白い仕上がりとなっております。
心よりご冥福をお祈りいたします。

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