2010年10月17日日曜日

iccプロファイル考


写真印刷環境の整備を行っています。
カメラで撮影し、captureoneで現像し、printerで印刷する。
単純なワークフローですが、『色』を正しく出力するにはそれ相応の努力(技術力?)が必要となってきます。
色味をあわせるため、センサー、ソフトウェア等を使用し、モニタをキャリブレーションしたり、出力紙にあったiccプロファイルをダウンロードしたり作成したり・・・
しかし、この調整、なかなかくせ者なんです。
特にprinterの調整・・・
printerメーカー、印刷紙メーカー各社が用意してくれているiccプロファイルを使用する手もありますが、すべての色に対してセンサーで読み込みiccプロファイルを作成することは不可能ですので、繊細なグラデーション下において稀にトーンジャンプを起こしたりすることがあります。
以前雑誌の記事(コマーシャルフォト誌だったかな?)でPICTRANの簾田勝俊氏がiccプロファイルの使用について、
『purinterメーカーのドライバはprinterの性能を最大限発揮するように調整されており、また、PICTRANは正しい色を表現できるだけの性能があるため、iccプロファイルを使用せず、印刷結果を見て微調整するのが好ましい・・・』というような事を仰っておられました。(うろ覚えなので間違えていたらスミマセン)
ということで、印刷結果を見つつ紙質に合わせて色味の調整、というのが一番良いと思いますが、printer、紙が変わる毎に微調整というのもアレなので、printerドライバ側でなんちゃって微調整をすることをしています。
R128、G128、B128のグレーおよび単色グラデーションの作品を数枚パターン印刷し、CMYKの射出量をドライバで調整します。
これでprinterごと、紙ごとにだいたいの調整ができますので、ここから先の微調整は出力結果を見て・・・となります。
もっと良い方法もあると思いますが、個人的にはこの方法が単純明快で納得できる結果を出してくれる近道だと思ってます。
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ウィキペディアiccプロファイル
PICTRAN開発者簾田勝俊インタビュー

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